概要

規模 ：RC 造 地上２階
敷地面積 ：４５０㎡
延床面積 ：４２５㎡

​設計担当者​​​​​様コメント​（アーキネット京都一級建築士事務所八木秋穂様）

初めてコンフォール福西を見たときの印象は、当時としてはデザインされた建物であったが時代の流れとともに古さは否めないものになっていた。外部改修のポイントは印象を変えることである。改善すべきところは少ないため、外壁塗装と照明計画にデザインをプラスで考える方向とした。
従来の外壁はベージュで、一部には装飾などが施されていた。全体的に同じ色であると平坦に感じてしまう。アルコーブや階段、バルコニーなど凹凸のある特徴を活かし、面で色を切り分ける方法でコントラストを効かせた塗装プランを計画。周辺には白を基調とした建物が多いので、まちのアクセントとなるようなデザインにしたいと考えた。
照明計画は、周囲をぼんやりと照らすライトから空間の一部を強調するスポットライトにすることで、スタイリッシュな空間演出となる。共用廊下の露出配管は天井デザインの一部として取り込むことで見え方の変化を生み、夜間にはアルコーブの中が光るよう意図している。
賃貸マンションにおいて入居の決め手に間取りや設備は重要である。しかし、建物の外観は人の印象を最も左右する。新しく生まれ変わることで、今後空室が出てもすぐに入居が決まるような建物となってほしい。